梅雨に入ったらナメクジが大発生した。カタツムリより可愛さは劣るが別に毛嫌いはしていない。が、栽培中のイチゴを食べるので今は急に怨恨が募ってきている。自分のエゴ気分がいささか半端ない。ちょっと負い目を感じるので駆逐はせず、木酢液で近づかないようにしてみている(が、しつこいので結局ビール池の罠を作ってしまった)。我が子らはイチゴ栽培に思い入れはあるのだが、ナメクジに食べられた?とそこは割と寛容。子供は何だかえらい。何も考えてないだけかもしれんが……。ナメクジも夜に光ったりすれば、もう少し可愛げが出るかも。あるいは余計に気持ち悪いか。光がぬらっとしてそうだし。

ホタルももうやってきた。極少数だがたまに家の近くで光る。今年は郵便受けの中からだった。ホタルもものすごく数が飛ぶと圧倒的だ。星もそう。数が大事だ。しかし、花火は大きさと明るさだと思う。打ち上げ花火は近くで観れば観るほどいい。その昔、山の頂上から遥か遠くのを観て、それを観れたのだが、それを観れたなという気持ちだった。もっとも、その後ろくな灯りをもたずに下山する羽目になって、小さい山とはいえちょっと大変だった。

まあ、そんなわけなんだかそうでもないんだか、とにかく梅雨に入るギリギリ前に家先で花火をした。先走ったのは我が子らがえらく花火をしたがったためだ。子供というのは本当に花火が好きだ。火に魅入られる人間の本能も関係してるんだろうか。私も好きだが、子供がするとなると途端にじっと見ている側に変わる。子供がいなかったら、きっとはしゃぎまくって花火しているだろう。妙なもんだ。長女monmonも次女rinrinも手持ち花火の色が変わるたびに喜んでいる。

私の思い出からすれば、家庭用花火と言えばネズミ花火、ロケット花火、爆竹、トンボ花火、茶花香花火、それにケムリ花火にドラゴンか。どれも今や随分昔の花火たちなのかもしれない。やや爆音系を好むのは男の特徴か。ケムリが出ても妙に興奮するし。落下傘花火もよくやった。今は昼用と記載されているが、闇の空で追いかけまくっていたな。昔はグラウンドで花火できたから思いっきり追いかけられたのだ。
我が子らはまだまだ手持ち花火だけで喜んでいる歳だが、いろんな花火の面白さを伝えるために、インターネットでいろいろ取り寄せてみようかと思う。せめて丁寧な仕事が成された線香花火だけは伝承したい。だが、最近は線香花火も超高級品があるんだな。尋常じゃない価格の。そういうのはまあ、忘れておくことにしよう。花火は庶民のものでなくてはならん。多分。

割とほたえず花火する