長女monmonが小学5年生にして塾にご執心である。あまり休日にも共に遊ぶことが少なくなった。大きくなると友達ができてきて疎遠になるかと思っていたのだが、塾とは実に伏兵だった。人生は実に分からないものだ。
しかしながら、そこで出てくる理科の問題は相変わらずオリオン座がどうしたとかいうやつである。私の時から40年近く経過して、まだ問題が大して変わらないのは、やはり天長地久の世界を示唆しているのか。信長のように敦盛でも踊りたくなる気分だ。
そして、星座の問題は大抵面白くない。大体夜空も眺めもせずに角度がどうだ動きがどうだなどと、教室内でひたすら体育の講義受けてるようなもんだと思わずにはいられないのだが……。オリオン座にしてもそんな問題ばかりに使われて、ゼウスもきっと草葉の陰で嘆いていよう。どうせなら、ほ座とか、や座とかを使えばいいのに。オリオン座しかろくに見えんと言われるかもしれんが、そんな世界を導いた科学(=理科)の本質を学んでくれよ、と。アルゴ座の方が絶対楽しい。理科と関係ないけど。
そんな愚痴みたいのは一切見せず、今日もmonmonは塾へと向かう。あずさ2号で。オリオン(=狩人)だけに。
一方、次女rinrinは絵本も読まず、YouTube観賞の毎日だ。大変良くない。しかし、日本語と漢字の勉強にはなっている。他言語も耳には入れている。微妙だ。
絵本ではないが、パンケーキの本には熱心だ。図書館で蔵書検索してまで探すようになった。が、パンケーキって、トッピングが命のように思っているのは私だけなのだろうか。そして外で本気で食べると、あまりの値段に、ふわっふわなのに喉を通らない。
それでも、『大ピンチずかん(作: 鈴木 のりたけ、出版社: 小学館』には興味を示していた。分かるわ~という内容なのだが、ノリと絵柄がちょっとしつこく感じるのよね、最近(ただただ個人的に)。
そこで(どこで?)、私のオススメ的絵本は『電信柱と妙な男(作: 小川 未明、絵: 石井 聖岳、出版社: 架空社)』だ。絵に脱力感があっていい。そして、原作はかなり古いのだが、ナンセンス感がたまらない。いつか全ての電線が地中化したら、電信柱そのものが分からなくなって、さらに味わいが出そうな気がする。

オリオン星人(想像図)