ドキューン。少女漫画でいささかお転婆な主人公が恋に打たれる際、眼に横線入って、星の2、3個も後頭部から飛び出した時の効果音がこんな感じではなかろうか。だが、『ズッキーン』となるとちょっとそれとは違う。頭痛の響きにも聞こえるが、それでもない。次女rinrinに言わせるとズッキーニのことらしい。確かにあまり『ニ』で終わる言葉がないので、我々の発音を上手く聞き取れないのだろう。だがしかしズッキーンと言われちゃ、むしろこっちが分からない。
そのズッキーニ、彼女は嫌いなようだ。キュウリは喜んで食べるのに、だ。似たようなもんじゃないか、きっと西洋の河童だって好きなはず。と思ったのだが、いやはや、調べればカボチャの仲間らしい。彼女の味覚は実に正確なのかもしれない。
いやそれでも、セーヌ川に棲む河童はきっとズッキーニを愛している、と私は信じたいのだ。セーヌ川の上流奥深くに棲む、マイセンの皿を被ったトレビアンな河童は絶対に。だが、調べれば原産はメキシコらしいとされてるし、言葉がイタリアっぽいし、大体マイセンはドイツ産だ。おまけに河童っていかにもアジアン妖怪。何一つフランス要素はなかった。そして、ズッキーニはキュウリっぽいもの以外に、世界にはたくさんの色形のものがあるらしい。ああ、そうですか……。
だからといって、ズッキーニを食わない理由にはならない。絶対食べなきゃならないものでもないけれどもよ。

まあ、そんなわけで、スーパーボールすくいセットを長女monmonが100円ショップで買ってきて、rinrinとプールに浮かべて楽しんでいた。祭りに全く行けない日々だから、セルフ縁日している姿は目頭が本当に熱くなる。生き物のすくいじゃないから、気楽にできるし。rinrinはポイが破けて泣き叫んでいたが……。昔、死ぬほどの数をすくった挙げ句、やっと大きなやつ1個に交換してもらえたことを思い出す。嬉しいんだが、大きなやつは重くて使いにくい。破壊力だけやたらあるし。結局、ノーマルサイズスーパーボールがよく跳ねる。
そう、跳ね過ぎて、スーパーボールは危険なのだ。予測不能に無駄に動くし、道には飛び出すし。全く子供と変わらん。もう、都会ではなかなかできないね。かといって、田舎では畑か田んぼに消えていくのがオチだが。その点では、最新版は、超生分解性のゴム素材で作っといて欲しいところだ。

さて、そんな日々の中で、図書館から借りてくる絵本となると。小学生monmonは『読書感想文の書き方』……もはやただの児童書だな。幼稚園児rinrinは相変わらず食べ物とアンパンマンのものが多いが、借りてきたのは『ぽんちんぱん(作・絵: 柿木原 政広、出版社: 福音館書店)』。やっぱりパンですやん。でも、幼稚園から借りてきたのは『ひとつめのくに(作: せな けいこ、出版社: 童心社)』。せなさん、お化けばっかりですやん。河童は出てこうへんけども。にしても、この作品はもう一捻り欲しかったなぁ、個人的には。

スーパーボールすくい。カメとコアラもいるが……