芋掘りロボットというのがある。もう厳然としてある、と言ったほうがいい。何だろう、特に友人の間で話題になったこともないし、子供から問われることもない存在なのだが、あってあり続けるロボットだ。私同様、哀愁漂う彼を何故か好む輩が多いからこそ、いろんなところに出てくるのだろうと思う。
が、芋掘りロボットは鍬をもつ。されど、鍬では芋は掘れない。芋が真っ二つになる。そこが納得いかない今日この頃。

そんなわけで、秋である。秋風を感じたのか、次女のrinrinが収穫祭のごとく絵本をもってきた。『やさいさん』と『くだものさん』(いずれも作: tupera tupera、出版社: 学研)。どちらかというと『くだものさん』の方が好きだ。まあ、昔に長女のmonmonに散々読み聞かせて、親近感が半端ないせいかもしれないが……。動きのある絵本はやはり人気だ。しかし、途中でクリが出てくるが、そりゃ果物なんだがどうしても違和感がある。強いて言えばナッツ類にして欲しい。『ナッツさん』で出して欲しい。

果物はできないが、そう、芋なら小さな小さな畑(庭とも言う)に植えている。今年は安納芋とシルクスイートという二種類の芋を植えている。両方とも中は随分と黄色いものなのだが、試し掘りしたら、何故か中身が紫の芋が。うーん、苗から混ざっていたのか……。しかし、台風の影響でなかなか芋が本格的に掘れず、掘れた時には大き過ぎたり虫に食われ過ぎていたり。まあ、そこそこ採れたので良しとせねばなるまいが。
それにしても芋づる式の芋掘りをやりたかったのだが、どうも蔓が貧弱ですぐに切れる。『さつまのおいも』ばりの格闘はとてもできそうにない。純血のさつまいも種でないとそういうことはできんのだろうか。まあ、手掘りで頑張るしかなかった。芋掘りロボットには悪いが、鍬ではいかん。

最後は、落ち葉の焼き芋を強引に実行した。昔はそこいらでやってた気がするのだが、最近とんと見ないからやってみたくなったのだ。2週間ギリギリ寝かした芋で。寝る子は育つが、芋も同じだ。しかして、昨日までの雨が効いていて落ち葉や枯れ草が割と湿っている上に生木も多くて燃焼不良。生煮えが幾つもできちまった。電子レンジの追い込みで何とかほくほくできたが、物事は計画的にやるもんだなとしみじみ。まあ、子らが食べて喜んだので万事良し。