ba-san
半分以上手伝った、おそろしくおぼろげなもったいないばあさん絵かき歌

昔話では結構活躍するおじいさんだが、絵本の世界では何故かあまり躍動感がない気がする。
気がするだけで、暗躍しているのかもしれないが、おばあさん、あるいはばあさんのほうが余程頑張っているような。
思うに、絵本の年頃の子供には、あばあさんのほうが親近感があるのかもしれない。はたまた、頑固じいさんのオーラがまだほんの少しだけ各家庭の中に漂っていて、絵本の世界とはやや相反するのかもしれない。

自分の親をみるにつけ、昔ながらのねちっこそうなおばあさんは全宇宙からすっかりいなくなったもんだという気がするけれど、どっこい絵本の中ではしっかりと生きている。
そんな感じで、もったいないばあさん。先日、もったいないばあさんの作者・真珠まりこさんの読み聞かせ講演があったので、我が長女monmon、次女rinrin、パートナーtantanと共に行ってきた。主役はmonmonだ。サインをしてもらうべく、もったいないばあさんの絵本を小脇に抱え。
実のところ、なんて言うか、あからさまな教訓的絵本が私個人的にはあまり好きではない。どうしてもストーリーを押さえ込んで、こなえな大事なことがあるんやで、とパーマン4号がしゃしゃり出てくるのに似たような感覚に陥る。私だけかな。そんなわけで自分としては心の片隅で気後れのするもったいないばあさん。でも、これは絵柄とか展開が面白くて嫌いじゃない。

うん、講演と読み聞かせはもったいないばあさんまんまのとても真面目なもので、それはそれで興味深かった。子供たちはもったいないばあさんの絵かき歌もして。半分くらい私が描いたけれど。でも絵かき歌ってのは結構難しい。綺麗に描ける歌とそうでない歌がある。歌というか、元の絵のタイプかもしれないけれど。

しかしねえ、読み聞かせしてもらったり、サインもらったり、写真も一緒に撮ってもらったり、楽しみまくったmonmonですけど、その日、朝も昼もご飯残しまくりだったんですよね。絶対にもったいないばあさん、意味理解できてない。絵本は潜在意識叩くのは得意だと思うんですけどね、教訓となるとなかなかなかなか。ということで、密林で一週間程自給自足生活させて、心底からもったいない精神を植え付けたい気がムンムンしている今日この頃。