おすすめ絵本49:『ないしょのおともだち』
『ないしょのおともだち』
作: ビバリー・ドノフリオ
絵: バーバラ・マクリントック
訳: 福本 友美子
出版社: ほるぷ出版
絵本の帯に、
「祝入園・入学おめでとう!」
「絵本好きが選ぶ一冊『この絵本が好き!』2010年版海外翻訳絵本部門」第1位
などと書かれています。
この絵本は私が昔絵本の勉強会に出席している時に紹介された一冊。そのとき時は我が子は影も形もない頃なのですが、「将来子どもと一緒にこんな絵本をじっくり読めたらな~」なんて思ってました。
まず、お話の設定が壮大。
マリーが大きな家の一角に住むネズミの存在に気づき…点。マリーもネズミもそれぞれ同じように暮らしている。でもそれぞれの親からお互い近寄らないように言い聞かせられていたから、気づきあったことは家族にはないしょ。
お互い大きくなって家を出て、別々の生活になるけれども(その場面の部屋の壁にはお互いの絵が飾られている。細やかに描かれた絵の発見もまた楽しい)、マリーが結婚して新しく建てた家に、またネズミが同じく新しい家族と引っ越してきて!
お互いの娘同士がまた気づきあう。
最後のお話の終わり方がまたステキ。
マリーとネズミはお互い気づきあっていたからこそ、娘たちには「近づかないように!」とは言ってなかったんだろうな。娘たちはマリーたちより一歩近づいてる♪
絵がまたワクワクするような洋館具合で。翻訳絵本ならではの楽しさを感じられます。ジブリの「借りぐらしのアリエッティ」の世界観とよく似てる。
絵本カバーの作者紹介がこれまたおしゃれで、経歴や他作品の紹介後に、 文担当のビバリーさんが「これまで23の家に住んだことがあり、そのほとんどの家のすみに、ネズミの家もあった」なんて書き加えられている。
絵担当、翻訳担当の方たちも最後にネズミネタで書いてある。
最後までワクワクさせてくれますね~。
読めば読むほど味わいあるな。
三歳の我が子monmonには、ちと早かったかな? 1回目ポーっと見てたが、ちょっと理解できたらしく、その日のうちに合計4回読んでコールがきた。
あ、そうそうこの絵本の続編もあります。また、いつか。
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