趣味は何ですか? 雨あられの如く今まで行われてきた質問ではあるけれど、こんな曖昧なものもないと思う。そもそも共感や興味をもたれることが前提にあって、その点で答えはある程度型にはまってしまう。実は趣味であることとないことの線引きは人それぞれで、そして多分適当だ。
そんなことを思ってしまうのは、先日『落語』を趣味として伝えきれなかったから。やるのではなくて聴く・観る方なのだが、それに対する熟語がない。『観劇』『映画鑑賞』、言葉はある。が、落語にはぴったりくるものがない。そもそも聴くだけでも観るだけでもない。どちらかというと、『感じる』なのだ。別の言い方すれば、界隈で言われるいわゆる『落語の国へ行く』が相応しい。
だから履歴書の趣味の欄に書くとするなら『旅行(空想国)』という表記になるのだが、相手の心象は多分良くない。書いた自分も何なら痛い。
そもそも能動的なものは趣味としてガチッと書きやすい。言いやすい。受動的なものは表現からしてどこか弱め。とにかく何かやってますってのは趣味としてはとりあえずポジティブ感ありあり。だったら誰もがまず『研究』というのを趣味のデフォルトとしていて欲しい。誰でも何かしらの研究を知らず知らずにしていると私は思う。そんなきっちりしたのではなくて、コダワリとして自分だけがもっているもの。それが研究。でも、人に話せないような研究は趣味として開陳できない。それが難しいところ。

ウチの長女monmonは、中学校で自分の研究テーマに勤しんでいる最中。テーマがいささか壮大なのでなかなかうまく進ませるのも難しい様子。『研究』という堅い言葉が身構えさせるのだ。もっとしょうもないものでいいのに、と傍からは思ったりする。個人的には、しゃっくりの周期の由来を研究して欲しかったな。血縁、性別、体重、年齢、民族もろもろで周期は変わるのか? 何のタイマーがかかっていてあれは発動するのか? タヌキはしゃっくりするのか、クジラはしないのか……。

次女rinrinは、少しレベルが上がり、謎解きやパズル系の本とかアプリに移行中。すっかり絵本からは離れつつある。うーん、このまま絵本の世界からは去っていくのか……。

そういうわけだかこういうわけだかで、この度取り上げる絵本はこちら。
『しゃっくりガイコツ(作:マージェリー・カイラー、絵:S.D. シンドラー、訳:椎名 かおる、出版社:あすなろ書房)』
『みつけてん(作:ジョン・クラッセン、訳:長谷川義史、出版社:クレヨンハウス)』
結局、今回も図書館で手にしただけだが、どちらも面白い。テイストは違いすぎるけど。横隔膜無しでしゃっくりってもう何がなんだか。そして、もっちゃりした関西弁でみじか~く語られる会話。これが絵本に流れる時間軸と合うのだ。

Gemini的地獄八景亡者戯。なんだかな……。