蒼きネコ型ロボットの出現まであと90年を切った今日この頃、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか? それくらいの期間があれば青ロボも実現するようなしないような、そんなビミョーな空気が流れる令和の最中、人工知能(AI)だけが遥かに先に進んでいく。自我をもつのがいつなのか、もうそこのみとさえ言えそう。とはいえ、もし何かの質問をした時、今のAIから青い奴ばりに
「ばかだねえ。じつにばかだね」
などとのたまうもんなら、即刻その機械を粉砕しかねない。怒髪は天をきかねない。まだそこまでの信頼関係は醸成されてはいないのだ。
そして今でもAIは結構当てにならない回答もしてくる。生成するのは上手いが綿密に調査するのは甘い気がする。だから、この時代のAIはいつもこう末文を付ける仕様にするべきなのだ、と私は思う。
「例えばこの方法としては何々があります。知らんけど」
もしもこうだとしたら、人間はもっともっとAIに寛容になれる気がする。知らんけど。

決してブルーではないものの、サバトラ色の子猫がやってきた。やってきたと言っても厳密には我が家ではないが。金魚とメダカを除いては久々のオスである。名前はもうある。ここではChiとしよう。普通の猫だけに青の者のような罵詈雑言は吐かないが、さりとて信頼関係もまたこれからだ。
問題は我が家の先住民族、トイ・プー姫だ。犬見知りの犬一倍強い彼女が適応できるか否か……。と思ってご対面してみたら本人は敵対心よりもどうやら興味が勝つようだ。逆にChiの方が「これは毛むくじゃらの……鬼だ」と桃太郎ばりに思っている節があり、警戒が半端なかった。前途は多難だ。知らんけど。

我が娘たちはChiに夢中だ。金魚は3日で飽きたのに……。わからいでもないが。子猫は正に蠱惑である。個人的にはヘソ天で眠りこけて欲しかったが、もはやそれほど小さくもなく、残念だ。代わりに長女monmonがたまにヘソ天で寝ている。いや、腹丸出しなんですけど?

猫の絵本は多けれど、それは脇に置いといて。
次女rinrinが図書館で選んだのは『1日10分でせかいちずをおぼえる絵本(作:あきやま かぜざぶろう、出版社:講談社)』。国々の形をいろいろなモノに例えてくるが、ちょいと絵本ならではの強引さも感じる。果たしてソマリランドとかにも言及されているのだろうか。そして、既に1日1分もやっている暇が無い。
私の注目したのは『なつのおうじゃ おにやんま(作:谷本 雄治、絵:サトウ マサノリ、出版社:文溪堂)』。正に夏っぽい絵である。んでもって、男子の憧れ、オニヤンマについていろいろ書いてある。物語としては……あれだが。しかし、そのオニヤンマももう随分見かけない。見かけるのは、おっさんの肩口に付いてる虫除けグッズのおにやんま君だけ。ああ、昭和の夏よ……。

幼くも、やんのかポーズ