そろそろ長女monmonも没頭できる何かの趣味をもったほうがいいかな、と思ってきた。そういうのがあると、日常がぎゅっと詰まっていい気がする。本人も何かしたそうだし。今の趣味に近いものとして読書はあるが、鬼のように読み尽くすにはまだ読解力が追いついてない。かといって、プラモデルに興味をもつとは思えないし、電子工作は尚更だ。コンピュータいじりにスピーカー製作……あまり私の範疇が役に立ちそうにはない。
勝手に釣りはどうかと妄想してみる。アウトドアにして運動せずという特殊な代物。しかもまだ釣り女子は多分少ない。ブームが来たときにアイドルになれるかもしれない。釣り女子YouTuberもありかもしれない(そして既に存在しているのかもしれない。世界は広いから)。先日河川敷で見ていたら男二十に女一人。電気系工学部のような風景だった。チャンスはある。
まあ、とは言いながらより運動する方が本人的にも合うんだろうと思う。バレエは既にしているが、趣味って感じでもなく。私の思う趣味の領域は、したくて体がムズムズするような、楽し過ぎてグフフ笑いが口端から思わず漏れてしまうような、そんなデリシャスフィールドだ。バレエはまだまだ習い事の様子。
となると後は球技か武道なのだが……。合気道か拳法系はどうだろう。こういうものは発作的にやりたくなるものなのだろうか。あるいは、親の護身的発想を発露とするのか。うーん、どこかで体験させようか。

ちなみに水泳はまだ上手くないがプールは好きだ。特にmonmonはジャンボスライダーに目がない。まあ、自分の時だってあんな楽しいものなかったが。今はどこでもスライダーがある。そして、どこもかしこも流れるプールばかりな気がする。次女rinrinも浮き輪で流水プールが好きだ。公転みたいに延々と周っている。
昔はまず流れなかったので、我々はひたすら水の中で暴れることしか考えてなかった。故に唐突に泳ぐ、潜る、ボールをぶつけ合う、沈め合う……なるほど、プールは流れるようになって実に平和になった。老若男女、ただただ水に流されていく。それをじっと監視する幾人もの監視員。その風景を眺めていると、何だか皆が競走馬に思えてくる。明日からの人生のレースを駆け抜けるため、流れるプールで鍛える草民たちよ……。そうなると、スライダーはさながら輪廻転生の儀式にも見えてくる。そんなことを傍で考える私は、きっと夏の太陽に当たり過ぎなのだろう。そう、それは太陽のせいだ。

絵本。家の棚にはひっそりと『だるまさんが』と『だるまさんと』が並べられていた。読み聞かせの楽しさが詰まった本だと思う。少しもう堪能する時期は過ぎてしまったけれど、折角なので彼女らが高校生にでもなったらもう一度読み聞かせてみよう。できるかな?

カビバラは流れない