海外に行くと、泊まるところはいろいろだが、欧米風の朝食になることが多い。そんな時、さらりと目玉焼き頼んますと英語で言いたいのだが、いつも何と言うか忘れてしまって、スクランブルエッグしか頼めない私だ。だが、スクランブルエッグだとしてもケチャップはなさそうだし、目玉焼きを頼めたとしてもソースもない。塩コショウだけでも美味くはあるのだが、若干の物足りなさはある。ちなみに目玉焼きはソース派だが、私としては醤油でも構わない。ソースでも醤油でも良いというのは稀有な食べ物で、他にはトンカツくらいしか思い浮かばない。無論、刺し身にはソースではなく、醤油だ。と言うより、醤油があったから刺し身という食べ方が長く存続しているのだと勝手に思っている。醤油は本当に偉大だ。目玉焼きはソース派だけど。

同じようにブロッコリーにはマヨネーズだ。マヨネーズがなければ、これほどブロッコリーを食べなかったんではないかと思う。この組み合わせだけでのみ、子供たちは激しく野菜を食べる。笹しか食べないパンダみたいに見えてくる。パンダはマヨネーズいらないけれど。

そして、お好み焼き。先日、長女monmonが読んでいた『お好み焼のひみつ』を垣間見ても、かなりの部分がソースに割かれていたような気がする。ここでもマヨネーズは我が物顔で進軍してくるけれどもそれは置いといたとして、お好み焼きソースは味を決める大切な要素だ。と言いながら家にはいつもない。次女rinrinも好きな食べ物だが、彼女はそれを『おこま焼き』と言う。さすがにそこまで滑舌悪く我々は喋っていないように思うが……。面白いので直していない。勝手に直っていくし。

お好み焼き、ホットケーキ、クレープとまあるく生地を焼くのが好きな子らなので、パートナーtantanが久しぶりに『きょうのおやつは(作: わたなべ ちなつ、出版社: 福音館書店)』を引っ張り出してきた。皆に読み聞かせしてもらって、rinrinは割と盛り上がる。ちなみにmonmonにも感想を訊いてみると「まあまあやな」と。んまあ、長女はもう小学2年生。漫画読書にシフトしてきている。いやさ、色彩の面白さ、荒唐無稽さはまだまだ絵本に魅力があるべさ。また素敵な絵本を探してこようじゃないか、家のどこか奥の奥の方から。「そうすっね」と今自分の中で誰かが呟いた。

おこま焼き途中、チーズのせ