次女のrinrinが言葉を覚えるスピードが早くなってきた。が、長い文章はまだ覚えられない。したがって、アニメ映画の『アナと雪の女王』が何故か『雪のジョー』になる。英語のリエゾンかと思えるほどの脱落っぷり。もはや「スノーストームをえぐりこむように打つべし!」とかいうセリフが出てきそうな気配すらありそうななさそうな。まあ、あしたの方のジョーこそ、文字通り真っ白になっちまったけれども。
一方、長女のmonmonは、本来なら外で友達と組んずほぐれつ遊びたいのだろうが、中々そうもできない現況でストレスが溜まっているところへ、大人とのコミュニケーションの取り方が理想と上手く合わない年頃でちょっと錯乱中。こういう時は本をたくさん読んで頭を整理しつつ想像膨らませるのが良策だが、さて何の本がいいやら。と思っていたら、「ざんねんないきもの事典(絵:伊藤ハムスター、下間文恵、赤澤英子、監修:今泉忠明、出版社:高橋書店)」を小学校から借りてきた。ナイスチョイスだ。もっとも、私としては随分と昔に流行った「へんないきもの(著:早川いくを、出版社:新潮社)」の方がウィットが効いて好きなのだがこちらは大人向き。そういえば、あの本は若い女性にはあまり受けが悪かったな……。

そう、外は今、ある意味朝から晩まで危険地帯なのだ。コロナがジワジワと広がり、まだ太ってもいない芋を掘り返すイノシシたちが近所をうろつき、長い梅雨はなんだったんだと言わんばかりのカンカン晴れの炎天下。インドア派ならいいが(あるいは誰もいないところでキャンプするようなアウトドア派でもいいかもしれない)、駅の近くのちょっとした居酒屋で息抜きしたい、ドアに挟まれ派の私としては、コロナ禍は結構厳しい。自宅でじっくりプラモデルでも作る人間ならいいのだが。プラモデルと言えば、買うものの組み立てない箱のままプラモデル蒐集家が友人の中に数人いるようだ。作り始めたら止められないものなので、箱で置いとくのが楽しい、という気持ちもわからないでもないが、一体最期はどうなるのかが気になってちょっと眠れない。200年後に、その時もう消滅している、石油からできたプラスチックの組み立て玩具がとんでもない価値になっているだろうか。そうなら、私も峠の茶屋とかのプラモデル、買って子々孫々に残しておこうかな。

似たような話ではあるが、家の中で創造の遊びをしようと、ペーパークラフトを印刷して皆で作ってみた。醤油ラーメンと自動販売機。自販機はちゃんと回したらジュースが落ちてくるやつ。方向性が独特だが、子らの好みを反映してのチョイスだ。が、パーツが細かく多い上に両面用コピー用紙ではコシがいささか弱く、結構難しい。できたにはできたが、たちまち紙ゴミとして散らばり瞬殺で廃棄されてしまった……。何を作るのも根気と完成度だな、と実感した暑い暑い夏の日。

そして、リビングに散らばっている絵本はと言えば、「さつまのおいも」と「ぐるぐるカレー」が割とヘビーローテーション。さらには「しろくまちゃんのほっとけーき」に「ばんごはんのごちそうは…」と「からすのパンやさん」が山積みに。食いもんばっかりやないかい。

ざんねんな人魚