最近カラオケで歌う歌がない。まあ、行くことも稀だが……。90年代の歌は歌えるが、正直自分でも飽きている。かといって、最近の歌を覚える気力もなし。やはりその歌に興味が湧きまくらないとどうにもならない。それならと、超懐メロ(90年代の歌が既に懐メロなので)に目が向くわけだ。誰もが耳にはしているし、名曲だけが残っているわけだから。例えば「上を向いて歩こう」とか「また逢う日まで」とか。しかし、その選択も甘かった。名曲であればあるほど、皆が知っていればいるほど、そこそこ上手くないと聴くに堪えない。そもそも歌が下手くそなのが問題なんじゃないかとも思うが、とにかく悩ましい。
そんな中で頭に想起するフレーズが、『星娘』。歌えそうな気がしてYouTubeで聴いてみたら、淡々とし過ぎて意外と難しい。そもそも音感がないだけなんじゃないかとも思うが、とにかく悩ましい。何か抜本的な改革が必要だわ。

で。我が家の星娘たちはと言うと、七夕を今年も飾っていた。相変わらず空は曇天で七夕感はゼロなんだが、天気は仕方ない。しかし、あんまり七夕で晴れた記憶も今までない。ちなみに長女のmonmonの短冊の願いは「オリンピック選手かスパイか保育士になりたい」。体操習っていたせいとクレヨンしんちゃん観すぎたせいと赤ちゃんが好きなせいだが、いろんなステージの夢が混在してて、すこぶるよろしい。今年は祭りらしい祭りがとんとないので、七夕祭り(しかも我が家でこじんまり)が祭りとしては最初で最後かもしれない。

時に、相変わらずの絶好調で次女rinrinは、マクス(マスク)とかペットボル(ペットボトル)とか言ってくる。わざとなんじゃないか。それにしても、ちょっと言い方が変わるだけで随分面白く感じる。日本人が話してる英語もまあ、こんなもんかも知れんが。言い間違えは小さい子供の特権だ。ちゃんと言えなくてもいいが、とにかくおむつは外してもらいたい。パンツと併用している最中だが、パンツでも自信満々で小を漏らす。漏らしながら「金魚さんがエサ欲しいって」と苦もなく伝えてくる。その冷静さが実によくわからん。

それはさておき、Amazon Primeに相当負けているが、それでも時折新しい絵本がリビングに落ちている。全く片付けない、という致命的な欠陥は存在するが、それはさておこう。この間は『おやおや、おやさい(文:石津 ちひろ、絵:山村 浩二、出版社: 福音館書店)』だった。単純な内容だが、絵が柔らかく素敵だ。ダジャレ的だが文章のテンポも心地いい。『おたすけおばけ(作・絵:ひらのゆきこ、出版社:ひかりのくに)』なんてのもあった。これはまあ、ポップな感じで気軽に読めてよろしいのでは、と。もっとも、昨今どんどんおばけの権威がなくなってきている気もする。別におばけはアイデンティティーに悩んだりせんだろうけど。そしてもう一つ、『まんなかのはらのおべんとうや(作:やすい すえこ、絵:重森 千佳、出版社:フレーベル館)』。長女のmonmonのお気に入りらしい。何でかと訊いたら、いろんな美味しそうなものが出てくるかららしい。それは実際の食卓との差……か? そこは詮索しないでおこう。この絵本は確かに一段と絵のタッチが良い。弁当も美味そうだし、あなぐまもキュートだ。もっとも、本物のあなぐまがどんなのか、よう知らんけど。

tanabata_and_rabbit
うさぎの自作顔出しらしいが……七夕に月見が混じっとる