この状況の最中、やれることと言えば家の周りをグルグルとするくらいしかないが、そんなわけもあってか、長女monmonが自転車に乗れるようになった。いろいろアドバイスしてみたが、結局乗れるコツは何だったのかよくわからない。尻が悟りを開いたら乗れるようになる。そんな感じだ。ちなみに、小学校2年生になったからの乗りこなしなので少々遅めだが、自転車が必須な都会生活ではないので、こんなもんか。自分の歴史を思い返せば、子供の頃あまりの暇さに、近くの川をひたすら自転車で上流へ行ってみるというのをしたことがある。町工場の間を抜ける油の浮いた綺麗すぎる川だったが、ほどなくして川幅は細くなり地下に潜り、ついにはドブになってしまった。一級河川なのに。あの時は何か言いしれぬ寂寞感を感じたものだ。まるで人類の祖先は猿だと世界で初めて聞かされた人のように。

そんな折に次女のrinrinは3歳の誕生日を迎えた。また、あっという間だった。いつの間にか、おーぐると(ヨーグルト)、うび(指)と言っていた言葉は、ちゃんとした発音になってしまっていた。それでいいんだが、これまたやや寂しい。とか言っていると、「ましろ(マシュマロ)」「ポンポココン(ポンポコポン)」「ぼぼれない(登れない)」とかまだ言ってくる。どうせいつか正しい発音を覚えるのだから、それはしばらくそっとしておきたいと思う。なので、私も「ぼぼれるやろ〜」とナチュラルに返答している。
※ちなみに文化圏的には、ぼぼれるはセーフ。

そんな彼女の誕生日プレゼントは『アンパンマン たこやきノリノリ♪ パーティーしちゃお!おしゃべりホットプレート』。彼女のたっての希望だが、その憧れの源はよくわからない。本物のたこ焼き器で、クルクルとひっくり返しているのがとてつもなく楽しそうに見えていたのかもしれないし、前世がたこ焼き屋だっただけなのかもしれない。できるだけ長く飽きないことを切に願っている。結構高いから……。

同時に私の兄より送られてきたのが『ドラえもん花札』。いちびった贈り物だが、これもなかなかの値段だったりはする。もはや花札なんてじゃりん子チエの中でしか生き生きと存在していないような気もする。こいこいできるコインゲームもゲーセンから消えて久しい。
まあ、それはさておき、御年7歳のmonmonにやり方を教えつつあるが、まだまだ覚えられない。もっとも、絵柄をドラえもんキャラにアレンジし過ぎていて、こちらですらピンとこないやつもある。猪鹿蝶がジャイ鹿ドラになっているんじゃ、役が頭に入ってきやこない。ドラえもんの独自役もあるし、彼女が本気で覚えたら結構いい勝負になるかもしれない。ビスコの個包装を手にしながら、そう思った。

ドラえもん花札1
何気に鬼札は空気砲
ドラえもん花札2
もはや原型を忘れてしまいそうだ