本気を出すか否かです。

我が家のmonmonがかるたにご執心です。4歳にして平仮名を覚え、認識力も早くなってきたので、かるたが楽しくて仕方がないようです。自分もかるたは非常に好きな方だったので、やはり似るものだな、と。
今やっているかるたは、平仮名オンリーの(読み上げる方のカタカナ語にもふりがなが振ってある)簡単な言葉を使ったやつです。『キンダー ちゃんとマンのせいかつかるた』と、頂き物の『はらぺこあおむし エリック・カール かるた』。ちゃんとマンの方は、日常生活の躾が入っているので時には語呂があまり良くなく、はらぺこの方ははらぺこあおむしも含めたエリック・カールものが中心なので、元ネタを知らないと意味がよく分かりません。絵はとても綺麗ですけど。おまけに後者は『を』とか『ん』カードもあり、読み上げの途中の『を』とか『ん』を強引に使っています。ルール的にちょっとたどうかと思ったりします。

美しいテンポ、含蓄、絵なしの厳しさ、引っかけ、そしてめくるめく坊さんと姫さんと公家と武将の織り成す世界が渾然一体となった百人一首かるたは、やっぱり別格です。うちのmonmonにも早くこのレベルに乗り込んできてかるた取りを楽しんで欲しいです。できれば、オリジナルを一首作れるくらいになって頂きたい。
私としては百人一首かるたは小学校高学年の時にはそこそこ強かったように記憶しています。それが今や上の句と下の句の記憶が錯綜して、頭の中で訳の分からない歌にしかなりません。まともに覚えているのはせいぜい蝉丸の歌と、落語に出てくる竜田川と崇徳院の歌くらい。大分漫画を読んだ時はちょっとやり直したくなりましたが。

そんなわけで家族でかるたを楽しんでいますが、厄介なのが我が子monmonの負けず嫌い。1枚取られるくらいならいいですが、2枚連続で取られるともう怒り出し泣き出します。かわいいと言えばかわいいですが、難儀と言えば難儀です。しかし、微かな記憶をそうっと辿ってみると、どんどんと他人に取られていくうちに、悔しさと、もう取れないんじゃないかという不安と、己の不甲斐なさとが一気に自分に襲ってきて、何だか爆発しそうだった人がいたような……それは私だったような……。そんなところまで似なくていいです。