ロングなローラー滑り台をこよなく愛する人、我が子monmon。
だが、先日、近くのローラー滑り台に向かってまさに駆け上がろうとした瞬間、おしっこを漏らしあえなく撃沈。それから少し日数は経ち、

Long-Roller-Long
止まった……
ローラー滑り台への欲求も再び溜まってきたところへ、たまたま近くの公園で新たなローラー滑り台があることを発見した。
その公園に着いてすぐ、喜び勇んで、100均のプラスチックそりをお尻に敷いて滑るも、monmon一人では滑らずに途中で止まってしまった。大人の私と一緒に滑ってようやく最後まで行くくらい。それでも彼女は喜んでくれたが、私にはやや不満だった。

ここには幾つかの課題が介在しているな、と。一つはスタートの傾斜角が緩い。これは設計の問題だが、安全志向で作ったのかもしれない。また一つは側面の摩擦。冬は着ぶくれているので、どうしても摩擦が出るのだが、表面が荒れて滑りにくくなっていることも効いていそうだ。ウルトラ何とかコートとか、接触面積を極小化した構造とか、どうにかならんものなのか。工夫が感じられない。そして、もう一つはローラーの回転の悪さだ。これが一番きつい。メンテナンスがなされてないというか、設計時に経年劣化が考慮されとらんというか。幾つもローラー滑り台を見てきたが、整備が十分なのとそうでないのとが業界内で二極化してきているように思う。健全で有意義なローラー滑り台を後世に確実に遺すためには、そろそろ愛好家たちが立ち上がらねばならない時期が来ているのではないか。ニューエイジのAIでIoTなPPAP的ローラー滑り台を求めて。

もう一つ考えているのが、そりのこと。まず一つは静電気だ。あらゆる化繊で全身を包んだ状態で、プラスチックのそりを使って滑れば、ものすごい静電気が発生する。滑り台自体は金属なのだが、十分な速度を得るためには、極力周辺には触れないほうがいい。結果、滑り終わった後でふと滑り台や金属物に触ろうものなら、鋭い静電気の痛みに襲われることになる。この苦しみは何とかしたい。化繊は経済上とても止められない。とすると、何とかそりが静電気を逃がす構造であって欲しい。セルフガソリンスタンドの『給油前に触れてください』の黒いやつみたいな、カーボン的な導電性を塗りこんだ帯電防止そりの誕生を望みたい。そのために、そりが黒く黒くなってもかまいやしない。
それからあの形。安いのは大抵、取っ手のついた壷のような形になっている。そりにお尻を据えた時に、股からその取っ手が飛び出して握り手のようになる。これが自分が使うのならそれほど苦にならないのだが、子どものアシストをしようとするとすこぶるやりにくい。子どもを前に座らせながら、さらにその前からそりを股に差し込まねばならぬのだ。子どもの前に出られれば良いのだが、そうすると私が先に滑り台を滑り落ちていく。また、自分でやるときも今一つそりの真ん中に座れない。これは多分にそりに比して私の体が大きすぎるためだが……。だから、取っ手を両方につけて、何ていうか、ボンキュッボンな形にしていただきたい。

そんなこんなを思いながら、また新しいローラー滑り台へ……。

Improved sled
改良したい