ふと思うのですが、脳ってどうして4つに分かれていないんでしょうね? 目が二つ、耳が二つ。その辺と関係しているのかもしれません。鼻は一つですが、匂いは指向性がないので(匂いを辿ることはできますが)一つで良く、口が二つあったら何だかややこしい。いや、飲む口と食べる口が分かれていると意外と便利かも……。
とにかく、左右方向には生物は非常に対称的なのに、前後方向にはそうではない。上下方向は重力のために方向性があるので、ここに対称性は発現しにくいでしょう。で、上から見たら前後も左右も条件は同じはずなんです。だったら、左右と前後方向に全く対称性があってもいいのに、と想像しました。もしそうであるならば、脳はきっと4つに分かれているでしょう。左脳、右脳、前脳、後脳。目は4つに、耳4つ。隣接する二つの対で一方向を担当すれば、全方向に機能を発揮できそうな気がします。手も4本で、足も4本かな。どの方向にも走れて、90度ターンもお手のもの。
でも、そうは上手くいかない摂理がどこかにあるんでしょうね。

我が子monmonが何か画用紙に描いてくれるというので眺めていました。そうすると下のような物を描いてくれました。私には、パックマンの敵か、新手の火星人にしか見えません(古手の火星人もよく知りませんが)。

mddrawing1
何か怖そうな目つき……

それをひっくり返すと……

mddrawing2
実物よりいいんですけど……

マイダディ、私の顔でした。髪の毛もあるし、眼鏡もあります。つまるところ、上下反対にmonmonは描いたのです。確かにリアルな顔は『上下』として存在し、紙に描くときは『奥と手前(前後)』になるので、『上』=『奥』で描かないといけない理由は何もないのですが、何だかとても妙な気分です。鏡文字を描いてしまうような感じとはまた少し違っていて、反対側に座っている先生や親が顔の絵を描いてくれたのを覚えて、それと全く同じ要領で描いてしまうという感じ。固定観念に囚われていない、自由で素直な創造力が働いているんだなあ、と今のところは関心しているような次第です。

一方、我が家にふと、3匹の新しい金魚がやってきました。本当に思いもよらず唐突に。既に2匹の金魚に多数のメダカ、小さな川魚もいるのに。そんなわけでしばらく金魚の生活環境の整備にてんやわんやだったのですが、そんな父親の苦労には微塵も配慮なく、monmonは新金魚に早速名前を考えていました。黒出目金には『クロマメちゃん』(正確にはクロマメちゃん二世もしくは二代目クロマメちゃん)、赤い琉金には『アカちゃん』、黒や赤、白がまだらになったキャリコには『クロアカちゃん』。
そのまんまやんけ。
せめて『ジョニ黒』とか『アズナブル』とか『1973年のピンボール』とか、少しは工夫した(あるいはひねろうとして失敗した)名前にしてくれたら。しかしまあ、名前というのはそれまでの経験や思いや知識が一杯詰まって結晶化して出来上がるもので、さすがに生きた年数が短いとまだまだここには創造力は働かないようです。
彼女から、いつか驚くような名付けが聞ける日を楽しみに(孫以外で)。

aquarium
水草がまばらなのが寂しい……