我が子、荒玉にもまれる
我が子、荒玉にもまれる

割と自然の多い場所に住んでいる。それ故、基本的に我が子には外で自由な発想をもって遊んで欲しいのだが、我が家のmonmonはまだ3歳。好き勝手に野原を駆け巡るのはなかなか難しいところがある。
そんな理由があったかなかったか、街のプレイゾーン、『コドモニア』(http://www.nambaparks.com/facilities_and_service/kids_play_zone.html)と『ボーネルンド キドキド』(https://kidokid.bornelund.co.jp/)に遊びに行ってみたりした。
コドモニアにはトンネルやマット、ネットにボールプールなどがあり、あまり広くはないけれど、様々な体を動かす遊びができる。定期的にスタッフによる歌や絵本があったり、有料で何かを創作するようなイベントもある。3歳でもいろいろと楽しめる。坂を登れなくてヘタっていることもしばしばだけど。
ボーネルンド キドキドはもう少ししっかりとした、大掛かりな遊び道具も置いてある。3歳には少し難しいものも多いので、まだ親と一緒に遊ぶ感じ。広くて種類が多いので、一つひとつ遊んでも結構時間を使いそう。

monmonが遊び回るのを見ていて、自分の子供の頃にこんなのがあったら、そら楽しくてしょうがないわなあ、と妙に納得。ちょっとお金はかかるけど、まあこういう遊びもたまにはいいか。知らない子とお友達になって遊んだりもしているし、なかなか新しい刺激になっているかもしれない。

とは言いながら、自分の体もムズムズしてくる。楽しそうだ。自分が中学生の頃はアスレチックに凝ってちょこちょこと出かけたものだ。そしてそのまま大人になってどんどんと度が過ぎ、フォレストアドベンチャーやボルタリングにはまってしまう人もいるけれど、私は生来の高所恐怖症により特段何の進化もしていない。
んなもんで、コドモニアのボールプールに飛び込んでみた。
痛い……。
ボーネルンド キドキドのボールプールはゴムボールのようなのだが、コドモニアのは弾力はあるもののプラスチックに近い硬さがあるのだ。大人の体重で踏むと角ができて割と痛い。大人には厳しい世界だった。

我が子がボールプールに埋もれている姿を見ていると、何故だか哀愁を感じずにはいられなかった。なんでだろうと考えていると、自分の生活に似ているな、と。たくさんの掴みどころのない何かに囲まれていて、身動きもうまく取れず、もがけばもがくほど沈みゆく寂しきサラリーマン社会。世間のボールは時に重く、冷たい。
がんばれ、monmon。