『もったいないばあさん』

作・絵: 真珠 まりこ
出版社: 講談社

「もったいない」の意味を(我が家のmonmon的には)衝撃的なおばあさんの絵で理解させてくれる絵本です。
食べ物を残したり、水の出しっぱなし……次々に「もったいない!」とやってくるおばあさん。 輪郭線が太い黒線で、背景の色もきつめだから迫力が出るのかも。

monmonはなぜかこれにやたらと脅えてました。
しかし、この本を読んで以降、「ご飯頑張って食べる」「今日は泣かないよ~」(泣いてる男の子に涙がもったいないと言うシーンがある)などと言い、必死に良い子になろうとしている様子。
但し、「もったいないばあさん来るよ~!」と脅すとすぐ泣き出してしまう癖が(T-T)
でも、怖いもの見たさなのか、置いていると毎日「読んで」コール。よくわかりません。

ほんの少しだけ首を傾げてしまうのが、エスカレートするようなしないような、おばあさんのもったいない心意気の中途半端さ。もっと大胆に、もっといろんなことへのもったいなさっぷりを縦横無尽に展開してくれたりすると、読んでいてどんどんと面白くなっていくような気がします(勝手に思っているだけですけど)。コマ割りせず、見開きを目一杯使って絵が描かれているので、迫力はあるもののいかんせんもったいないの事例の少なさが……。
まあ、シリーズでいろいろ本が出ているので、他のものにも様々書いてありますかね。

それでも読み聞かせしていると、大人自身がもったいないことしているなと反省してきてしまいます(夜に暖房入れてパソコンしてるなんて、もう)。我が子はちゃんともったいなさを感じてくれているでしょうか。