わが青春のすべり台……

公園にはいくつもの遊具がありますが、代表的なものはブランコ、鉄棒、すべり台、ジャングルジム。その中で3歳児でもやりやすいのはすべり台。それだけでなく、すべり台には、アスレチックのように登っていく要素、高いところから眺められる面白さ、すべり落ちるスピードの爽快感と複数の面白さが内包されているので、 否が応にも楽しいわけです。

そういうわけだかどういうわけだか、とにかく我が家のmonmonは、すべり台が大好きです。もっとも『すべり台』とは発音できません。『すべだい台』と呼びます。ら行が言えないわけではなく、おそらく周りの大人のら行発音が曖昧なためではないかと思います。我々が「L」と「R」がうまく発音できていないということも関係しているのではないかと、勝手ながらに想像したりしています。彼女には『すべり台』の「り」の音が小さくてよく聞き取れていないのでしょう。最近は周りの大人も『すべだい台』と呼ぶので、修正するタイミングを完全に見失っています。

それはさておき、すべり台。知らない公園の横を通った時にふと見かけても、monmonは一目散に走っていきます。3mの落差のものだろうが、1mに満たないような小さなものだろうが、とにかくチャレンジです。何度も、何度も。すべり台の発明者が見たら、感涙するであろうくらいです。近頃では、そんな彼女をより楽しませようと、いろんなところの巨大すべり台(ローラータイプ)に行ったりもします。西に、真っ直ぐな巨大すべり台があると聞いては行き、南に、ぐるぐると回りながらすべり降りるものがあると知っては行き……。雨にも風にも空腹にも負けますが、それ以外なら彼女は巨大すべり台を夢中で楽しんでおります。まあ、こいつは大人も一緒にかなり楽しめますしね。がしかし、ローラータイプのすべり台はダンボールなどを尻に敷いておかないと、滑った後の尻の痒さはたまったもんじゃありません。

そんでもって、すべり台を題材にした絵本はあるだろうかと、ちょっと絵本ナビで調べてみたら、やっぱりいろいろとありました。『すべりだい』という全部ひらがな表記のものが多いですかね。どれも知らない絵本ですが、個人的には『おじさんとすべりだい』が面白そうです。単に、おじさんにもすべり台にも親近感を覚えるだけかもしれないですけど。また、tantanにおすすめのものがあるか訊いてみることにしよう。